感想文

ある少女の日記を読んだ。

どうしようもなく心が痛くなった。

彼女はこんなにも、世界に対して、自分に対して真摯に向き合っているのに、ままならない。

どうして彼女はこんなにも真摯で素敵で優しいのに、心を痛めなければならないんだろう。

彼女が心を痛めていることがどうしようもなく苦しかった。


彼女の日記を読んでいて思うのは、彼女は毎日沢山のことを見ていて、感じていて、反芻しているんだなということ。

彼女の文字からは彼女の痛みがそのまま伝わってくる。

自分が過去に感じた痛みを、しっかりと呼び起こす。

とっても素敵な、まっすぐな彼女であるが故に、彼女が痛みを言葉にすると、こんなにも痛い。


彼女の言葉の精度はどんどん増してきていると思う。書くたびに力をつけているのがわかる。

それ故に、彼女の抱える痛みがどんどんと形を得ているのが、とっても辛い。


私は彼女の言葉を追うことしかできない。

何かしなければならない道理も摂理もないが、追うことしかできない。

こんなことを言っても仕方がないが、私は彼女の笑顔がもっと見たい。

とっても素敵な彼女のうんと幸せな日記を読んでみたい。